【プロ野球】問題山積み!! 亡命報道の中日・ロドリゲス選手は今後どうなる?

今年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は激闘の末、日本が優勝！国内の野球人気も、ぐんと盛り上がりを見せていますね。
そんな中、プロ野球セ・リーグの中日ドラゴンズで昨年活躍したセットアッパー、ロドリゲス選手に亡命報道がありました。WBCでキューバ代表としてプレー後、来日予定日を過ぎても、未だチームに合流していません。契約破棄なら損害賠償を請求、移籍制限の公示の可能性もあり、今後の動向が気になります。

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目次

• 1. WBCでプレー後、来日せず
• 2. ロドリゲス選手ってどんな人？
  • 2.1. キューバ出身のピッチャー
  • 2.2. 「8回の男」としてチームに貢献
  • 2.3. WBCでは先発2試合に登板
• 3. 本人がインスタグラムを更新
• 4. 所属球団・出身国の反応は？
  • 4.1. 球団代表と本人のやり取り
  • 4.2. キューバは損害賠償1000万ドル請求と声明文
• 5. 移籍制限を公示する可能性も
  • 5.1. 制限選手として公示されるとどうなる？
  • 5.2. 同じようなケースでの適用例もあり
• 6. 夢を追う彼の今後に注目！

WBCでプレー後、来日せず

ロドリゲス選手は今年3月に開催されたWBCのキューバ代表に選出され、先発投手として2試合に登板。キューバは準決勝でアメリカに敗れたものの、第1回大会以来のベスト4入りを果たしました！

準決勝敗退後はキューバに帰国。その後、来日予定日になってもロドリゲス選手が到着していないことを所属チームである中日・立浪監督が明かしました。全米野球記者協会に所属する記者のツイッターでは、MLB移籍を目指して亡命したと報じられます。

ロドリゲス選手ってどんな人？

そもそも、ロドリゲス選手はどういった選手なのか、知っておきたいですね。

キューバ出身のピッチャー

ジャリエル・ロドリゲス選手はキューバ出身の右投右打の投手です。高校卒業後、キューバ・リーグのカマグエイでプレー。2020年に育成契約で中日に入団、その後、支配下登録され、先発を務めていました。2022年に中継ぎにシフトチェンジした後、来日3年目にして、一気にブレークします！

「8回の男」としてチームに貢献

最速160キロの直球や鋭いスライダーを武器に、セットアッパーとしてチームに貢献。「8回の男」としてチームを支えます。2022年は56試合で6勝2敗、39ホールドを挙げ、防御率1.15の好成績を残しました。阪神・湯浅京己選手と並ぶトップタイの45ホールドポイントを記録。中継ぎ転向一年目ながら、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しました！

WBCでは先発2試合に登板

開幕戦で先発したロドリゲス投手は、4回3安打1失点、6奪三振で力投を見せました！WBCでは先発2試合に登板、計7.1イニング、防御率2.4。鋭いスライダー、伸びのある直球を現地のファンは称賛します！準決勝でアメリカに敗れましたが、キューバは第1回大会以来のベスト4入りを果たしました。

本人がインスタグラムを更新

亡命報道が出た後、本人からの正式なコメントがないまま1カ月が経ち、心配の声も上がります。すると、ロドリゲス選手はインスタグラムを更新、沈黙を破りました！
中日のユニホーム姿の写真と共に、スペイン語で記されています。
「中日の選手として素晴らしい3年間をサポートしてくれたすべてのドラゴンズファンに感謝」「私は自分の夢を追うことを決心しました」「残念ながら、キューバからはそれを実現することはできません」

所属球団・出身国の反応は？

夢を追いかける、すなわち米大リーグへの移籍を目指すロドリゲス選手ですが、さまざまな問題が残されています。既に2年契約を交わしている中日の反応、出身国が出した声明文についても、詳しく見ていきましょう。

球団代表と本人のやり取り

中日の加藤宏幸球団代表は、ロドリゲス選手本人から、米大リーグでのプレーを希望していると伝えられたことを明らかにしました。「ドラゴンズでやらないか」と加藤代表が伝えたところ、「感謝しているが、夢を追いかけたい」と返事があったとやりとりを明かしています。その上で、中日側は「契約は成立している。うちの支配下選手という扱い」と強調しました。

キューバは損害賠償1000万ドル請求と声明文

キューバ野球連盟は以下の内容で声明文を出しました。
「中日ドラゴンズには参加しないと決定したことを通知する。中日で復帰しなければ、中日及び（代理人である）キューバ連盟に対する重大な違反で、契約放棄ならば損害賠償1000万ドル（約13億円）を請求する」

移籍制限を公示する可能性も

中日側は契約の成立を強調しているため、ロドリゲス選手を制限選手として公示する可能性も。ここからは「プロ野球協約　第60条(2) 制限選手と制限選手名簿」をもとに、詳しく解説していきます！

制限選手として公示されるとどうなる？

球団が申請すると、コミッショナーの審査を経て復帰条件を付記された上で公示され、制限選手名簿に記載されます。制限選手名簿に記載された場合、他球団でのプレーや移籍に制限がかかり、また球団側の支払う年俸を減額することが可能に。細かく言うと、1日毎に300分の1に相当する金額を減額が可能となります。

同じようなケースでの適用例もあり

制限選手名簿による移籍制限の公示は、過去に適用例があります。
2020年、福岡ソフトバンクホークス所属のキューバ出身、オスカー・コラス選手が米大リーグへの移籍を目的に亡命したと報道があり、来日しませんでした。その後、同球団は移籍制限を公示しています。

夢を追う彼の今後に注目！

ここまでご紹介した通り、チームとの契約問題や出身国の出した声明など、難しい課題が山積みです。やるせない思いを抱えるファンの方もいらっしゃると思います……。先日更新したインスタグラムには、これまで応援してくれたファンへの感謝が綴られていましたね。厳しい状況にありながら、夢を追いかけるロドリゲス選手。今後の動向から目が離せません！

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Source: appbank