5月14日に配信開始されたiOS 17.5について、「数年前に削除した写真が写真アプリに復活する」バグがあるとの報告があがっていますが、新たな問題が出てきているようです。
その問題とは、「完全消去して売却したiPadでも写真が復活した」というものです。
アメリカの大型掲示板『Reddit』の投稿によると、2023年9月に友人に売却したiPadに売却者の古い写真が復活していることを友人が報告してきたそうです。
売却者はアップルのガイドに従ってiPadのデータを完全消去しており、その後は一度もログインせずに友人にiPadを渡したということです。
そのiPadで写真が復活しているという報告のため、大きな騒ぎとなっています。
たしかに写真のデータを削除したとしても本体のメモリチップには残っていますが、それらはすべて暗号化されています。完全消去してユーザーが変更された場合、そのデータが複合されることは通常では起こりえません。
しかし、今回の報告ではそれが起こっているというのです。
iCloud 写真のバグ?
興味深いのは、問題を報告しているユーザーの多くはiCloud 写真を利用しているという点です。
先日の報告でも復活した写真は「iCloudに最近アップロードされたもの」という表示があるとのことでした。
上記のデータの復号化の難しさを考えると、デバイス上のバグというよりもiCloud 写真の同期で問題が起きているのかもしれません。
いずれにせよ、公式の発表が待たれる重大なプライバシーの問題だと言えます。
Source: appbank