テスラとスペースXの創業者イーロン・マスク氏が、ジョー・ローガン氏のポッドキャストに出演。その中で「宇宙人は存在するか」という問いに対して、興味深い持論を展開しています。
テクノロジー *Source: Powerful JRE
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「宇宙人はいる?」マスク氏の回答は……
マスク氏はローガン氏との対談の中で「地球外に文明や知的生命体が存在する確率論的な可能性の高さと、そのような文明と人類との接触の証拠が皆無である事実の間にある矛盾」というフェルミのパラドックスについて言及しました。
その後、動画の2分44秒頃からとても興味深い話を始めます。
宇宙人はたくさん存在するか、まったく存在しないかだと思う。でも、どちらであっても、同じくらい恐ろしいんだよね。もし、たくさんいるなら、高度な文明を持つ宇宙人もいるだろうから、すごい宇宙船に乗ってきて、害虫を駆除するみたいに人類を駆除してしまうかもしれないよね? (笑)
ここまではSF作品でもよく見かけるようなありふれた話です。けれども、この後にマスク氏が続けたコメントがなかなかに深いのです。
もし、宇宙人がまったくいないというのも、同じくらい恐ろしいんだ。なぜなら、すべての文明が地球に到達できるレベルの技術を獲得できていないか、あるいは獲得する前に滅びたということだからね。
これには驚きの表情を隠せないローガン氏。
地球の将来を案じて、人類の火星移住を本気で考えるマスク氏は自身の会社でアポロ計画以降初めて月面に人類を送ることが確定しており、火星への有人探査も計画しています。
常人には到底不可能に思えることを“事業計画”に組み込み、実行してしまう彼だけに、その視線の先には深宇宙があるはず。ゆえに「同じ時間を共有する知的生命体(宇宙人)のうち、だれも地球に到達できていないか、それ以前に滅んでいる」という事実が彼を不安にさせるのでしょう。
それはすなわち、他の知的生命体に出会える技術を獲得する前に人類が滅ぶことを示唆しているからです。
インタビューの中には「もし地球上にエイリアンがいるとすれば、とても恥ずかしがり屋なのだろう」と茶化していますが、彼の心は同じ宇宙でだれも成し遂げたことができない“他の星の知的生命体に会いに行く”という野望に燃えているのかもしれません。
あるいは、故郷の星に帰還する方法を探しているだけなのかもしれませんが……
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