1920年代のハリウッドは全ての夢が叶う場所
そんなハリウッドの映画産業で時代が移り変わろうとしている。そう、「サイレント映画」から「トーキー映画」への移り変わりです。
無秩序のハリウッドで時代に抗いながらも今のハリウッドの原型となった映画産業の発展を「ララランド」の映画愛に満ちたデイミアンチャゼル監督が
フィクションを交え荒くも生々しく表現しています。
そんな映画史における変革期を表現している映画「バビロン」を紹介します。
Contents
目次
- 1. あらすじ
- 2. キャストについて
- 2.1. ジャック・コンラッド(ブラッド・ピット )
- 2.2. ネリー・ラロイ(マーゴット・ロビー )
- 2.3. マニー・トレス(ディエゴ・カルバ )
- 3. まとめと映画の背景
あらすじ
サイレント映画の大スター、ジャック(ブラッド・ピット)は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。会場では大スターを夢見る、新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)が、運命的な出会いを果たし、心を通わせる。恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代。映画界の革命は、大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。果たして3人の夢が迎える結末は…?
(引用元:バビロン公式サイト)
キャストについて
監督:デイミアン・チャゼル
製作:マーク・プラット マシュー・プルーフ オリビア・ハミルトン
キャスト
ジャック・コンラッド:ブラッド・ピット
ネリー・ラロイ:マーゴット・ロビー
マニー・トレス:ディエゴ・カルバ
エリノア・セント・ジョン:ジーン・スマート
シドニー・パーマー:ジョヴァン・アデポ
レディ・フェイ・ジュー:リー・ジュン・リー
ジェームズ・マッケイ:トビー・マグワイア
他
本作のメインキャストは、
「ブラッド・ピット演じるジャック」「マーゴット・ロビー 演じるネリー」
「ディエゴ・カルバ 演じるマニー」のこ3人が出会うことで物語が進んでいきます。
ジャック・コンラッド(ブラッド・ピット )
サイレント映画の大御所俳優
彼がいれば映画がヒットするいわばヒットメーカーのキャラクター。
冒頭のパーティーシーンから物語の中盤まで、何をしても許される大人気俳優として君臨。
しかし、サイレント映画からトーキーに移り変わる葛藤。今までは「演じる表現のみ」だった演技が「セリフ」が加わり覚えることが増えてしまいます。
本作ではブラッド・ピットの演技の深みが、移り変わりに苦悩する”ジャック・コンラッド”に注目。
※サイレント期を代表する俳優、ジョン・ギルバートがモデル
ネリー・ラロイ(マーゴット・ロビー )
ゴージャスでクレイジーな新鋭女優
貪欲で自分を見ろと言わんばかりのキャラクターで話題作にでているまさにマーゴット・ロビー にしかできない役とも言えます。自分を売り込むために乗り込んだパーティーでのぶっ飛んだ振る舞いが目を引き、映画出演のチャンスを手に入れ、持ち前の明るさと特別な才能でスターへの階段を登り始める。
※サイレント映画時代の最大のセックス・シンボルとしても愛されたクララ・ボウがモデル
他ジャンヌ・イーグルス、アルマ・ルーベンス、セルマ・トッド、メアリー・ノーラン、さらに当時としては珍しいワイルドなロングヘアが特にインスピレーションの源となったリア・ラプッティなどを参考に構築
マニー・トレス(ディエゴ・カルバ )
経験0、知識0、お金も0の何もない状況から映画製作 でのしあがりたい野心家
夢に近づくため、ハリウッドの権力者たちから無茶な御用聞きをして、何とか夢を叶えるための道を模索している青年。とあるパーティでネリーに会い彼女の可能性を感じて映画を撮ることを決意する。
しかし、冒頭から様々な出来事に巻き込まれていき、夢を叶えながら悪戦苦闘していきます。
まとめと映画の背景
本作の見どころはなんといっても「ララランド」「セッション」で有名になったチャゼル監督の最新作で我々が知らない映画史の一部分を表現。特に独特のカメラワークや映像美、タッグを組む音楽をとっても完璧です。※ただ本作を「ララランド」の綺麗なテンションでいくと面くらうかも。。。。
1920年代の今みたいに「コンプライアンス」のような言葉が存在しない時代。言わばなんでもありの時代だったらしくお酒を呑んで撮影に挑む役者もいたとか。。当時はサイレント映画だったので動きが重要視されていた。しかし、音声が映画に入るようになりサイレントを生きた俳優たちが次第に生きづらい世界へと変化。その時代の移り変わりへの葛藤が美しくも泥臭く表現されています。
ともあれ本作は間違いなく傑作で見る人を選ぶ映画。チャゼル監督の映画愛が爆発している作品でもあるので映画好きの方であればラストのマニーのシーンはグッとくるに違いない。あとなんと言っても劇中歌が素晴らしい。
特に「Coke Room」「Voodoo Mama」はまさにこの映画を象徴する楽曲になっています。
Source: appbank